12時ホーチミン着。

再び152番のバスに乗る、、、振り出しに戻るって感じ。

車掌のねえちゃんは、相変わらず超不機嫌な振る舞いで、
今回はスーツケースくんの運賃(3,000ドン)も取られました。

車内では、
各国のワッペンを貼り付けたバックパックを、軽々と背負う欧米人が、
世界の歩き方をお勉強中。


デタム通りで降り、てくてく歩いてブイビエン通りを右折して
ややしばらく歩くと、ハッピーインに到着です。

フロントにはひと気無し、、。

バウチャーによると2時がチェックインタイム。
1時半ころに着いてしまったけど、ふつうOKだよねー、
と、やっと登場したオネエサンにお願いしようと思ったら、
今、部屋の用意をしている(実は今からやる臭かった。)ので、
2時半まで待ってくれと、逆にお願いされた。

しょうがないので、炎天下をぶらつくことにした。


まずは近所のFHO BO 94で昼ごはんしつつ、
今後の作戦会議。

フォー・ボー(肉)とタイガービールがふたり分で64,000ドン。
昔と比べるとかなり値上がりしたぎみ。しかも、ふつうのおいしさ。
9年前、初めてホーチミンに来て食したときは、
たしか一杯60円だった記憶、しかもかなりのおいしさだった。

ここは4姉妹でまかなっていて、
だれか気の向いた娘が作るシステム、、、。



ここはデタムとブイビエンの交差点。

バックパッカーに人気のAN AN 2 HOTELが、
かなりノッポに目立っています。
奥に見えるのがAN AN HOTEL。

ブイビエン通りの東端からデタム通りに平行して、
ジグザグに路地を探索し西端に抜ける作戦をとりました。

まずは、なつかしのBi SAIGONのある通りから開始。

随分と西欧人に人気の宿に発展したようで、
1階のレストランは大流行りしていました。

この宿で6年前に泊まったときに食した、
朝のフォー・ガー(トリ)は本当においしかったなぁ。



余談ですが、、、
今回の旅で感じたことのひとつに、
”フォーがおいしくなくなったぎみ”ということがあります。

おそらく、、、
前は各店で、テキトーだけどちゃんとぎみにダシをとっていたのに、
今は出来合いの化学調味料てんこ盛りのダシで、
お手軽に作るのが主流になってきたのではないかと推測できる。

まあ、日本でもいまや、ダシやタレ、ポン酢その他、
出来合いのものを使うのが当たり前だしねぇ。
安全性はあるらしいけど、個性は無し。
ましてや、
○協の冷凍食品をレンジでチンする、
もしくは揚げることが料理だと信じているママもいる。
そればかりか、
おばあちゃんまで自分の味を振舞うことを忘れつつある時代。
便利なことはいいことだけどねぇ、、、。

ベトナムは、これからもどんどん便利なものを受け入れていくだろう。
その中でも筆頭なのは、たぶん冷蔵庫系かなぁ。
現在は、生肉がハエぶんぶんの常温で市場に転がっているけど、
日本が歩んだと同じく、
20年後くらいには、市場は退化してしまうのか、、、。

その日に採れた野菜はその日のうちに調理して、
その日に絞められたトリはその日のうちにフォー・ガーに変身するスタイルは、
いつまで続けられるのか、、、。



ぶらぶら、、、暑いけど、こういうのが楽しい。























そういえば、、、
デタム通りを歩いていたら、今さっき初めてホーチミンにフリーのパックで来ましたー、
みたいな日本人親子4人連れが、
アメリカンレストランに入ろうかどうか、かなり迷っている場面に遭遇しました。

かわいそうだったので、
アドバイスしてあげました、、、。

この通りに平行して路地がいっぱいありますから、、、
地元のおいしいもん屋さんがいっぱいありますよーって。
でも、多分、デタムのボッタクリレストランでお昼ごはんしたんだろうなぁ、、、。




裏路地を抜け、サーカス小屋まで出ました。


そして、タイビン市場の生肉売り場。


市場の外には屋台がいっぱい。

匂いに釣られて、思わず揚げパンを購入。(ひとつ3,000ドン)

親子で揚げてます。

かなりのおいしさで、翌日もわざわざ買いに来ることに、、、。

そろそろ時間だ、部屋の準備はできたかな?


ミニホテル HAPPY INN、他と比べるとかなりりっぱっぽいです。


7階建て。(秘密の8階もあり。)

多分、6階まではツインの広めの部屋。
ベトナム式は、最上階は半分テラスにするのが常識。

暗めのフロント、、、やはりひと気無し。

ベトナムタイム、、、しばらく待っていたら、
そうじ道具やごみ等をかかえて
オカアサンとオニイサンが降りてきました。

ここは家族経営のミニホテルですが、
後で会ったオトウサンは働き者ではないようです。
これ、ベトナムの常識。



いよいよ部屋へ、最上階の71号室=スペシャルバルコニールーム!
部屋からの眺めにこだわるバルコニー好きの私が、
ベトナムスケッチさんの紹介を信じて選んだ結果は?

ぅおおおー、ナイスビューだー!!

広ーいバルコニー。


さっき探索した街が眼下に広がります。


ブイビエン通り。東方向にアンアン2ホテル。


近所のミニホテルの中ではだんとつにノッポです。


バルコニーと同じ広さの狭めの部屋。


清潔感満点。


さっきまで、すごい散らかりようだったんだろうなぁ、、。


北東方面にニューワールドホテル。


立地的にもホーチミンの約中心で、
バイクで動き回るにはベストロケーションです。
合格です。”次回も泊まりたい宿”にさっそくの認定!

探検好きの私は、もう一階上への階段を上がってみましたー。
そこには、、、

散らかったゴミ、というか、何だったかわからない得体の知れないグッズがー、、、。
その近くに干された洗濯物、、、大丈夫かなぁ、、、ダニの温床の8階でしたー。


バイクは3軒くらい隣りのミニホテルで借りました。

が、それに到るまでちょいと回り道しました。

いつものように、
そこいらの怪しいバイクタクシーのオヤジに声をかけたら、
ベラボウにふっかけてきたぎみ。
しかも、オヤジとそのダチとバイク2台セットじゃないとダメと言う。
それって、ただ単にチャーターってことじゃん。
そうじゃなくて、マイセルフでドライブしたいのよ!って言ったら、
貸すのはどうしてもいやらしい、、、あたしらが怪しいのか?
しょうがなく、オヤジはそこいらの怪しいツアーデスクに案内してくれた。
そしたら、パスポートを預けなければ貸さないってー!?

むーっ、、、困った。バイクが無けりゃ、
私たちの好きな動きがとれない、、。

いくつもあるツアーデスクにあたってみたら、
どうやら、どの店もパスポートと言う、、、。
念のため、ハッピーインのオネエサンに訊ねてみたら、
パスポートは預けても大丈夫だってー。
なーんだ、ちゃんとしたシステムができあがっていたのか、、、
怪しいのが当たり前だったホーチミンも随分と変わったもんだ。

ということで、
バイクは3軒くらい隣りのミニホテルで借りました。



まずはヤンシン市場へ。P代3,000ドン。


ぼくのお気に入りのミリタリーグッズや工具がいっぱい。


昔ながらのミシンで、、、。


友だちに頼まれたスライサーは見つかりませんでした。



次はビンタイ市場へ向かいます。


チャータム教会が近づいてきました。


陽が暮れそう、、


かと思ったら、市場前はなぜかまだ明るかった。


これは、ヘルメット用の帽子、超流行しています。


友だちに頼まれたスライサーは見つかりませんでした。


中庭の池。


喧騒の市場の中心にあるくつろぎ処です。


モリ、、、モリ。


正面出入り口の前では、怪しい手作り惣菜が、、。


ちょっとひと休みしよう。コーラとビールで25,000ドン。


なぜかヘルメットを被りっぱなしの店主さんは、とても愛想が良く、

写真を撮ってあげましょう!と、、、。

ここはベンタインのような観光用市場ではないので、すべて大量売りしています。


でも、やる気は微量でケイタイ中。

まあ、もう閉店間際だからね、、、。

P代3,000ドンを支払い、今度はドンコイ通り方面へ。


ママはケイタイ中ですワン、、。

ママにっこりワン、、。

ブイーン、ワン。


ベンタイン市場のロータリーを抜けて、

レ・ロイ通りをを爆走し、

ドンコイ通り。


グッチだの、

ケンタだの、

随分様変わりしたなぁ、、、。

あれ?

どうしちゃったのー、ぼく?


ガソリン39,000ドン、島より高めかな?


観光名所のひとつ、中央郵便局。


家族4人乗りは当たり前。


このバイクの数、、いったい何の用事があるっていうんだ。


なにかのお祭り?


みんな、ちゃんとヘルメットを被るようになったってのが不思議。


なつかしのホテル、コンチネンタル。

9年前はここに泊まり、バイクはそこいらの怪しい奴から借りました。

コテコテのレックスホテル。


ハイパーチューン通りに入り、
タンディン市場近くのスパ・シーズンズを目指します。
明日の予約をしようと思って、、、。


バイクは、刺したもん勝ち。


レヴァンタム公園では、何かのフェスティバル?



ベトナムスケッチさんの地図が、微妙に見えづらく、
どうしてもスパにたどり着けません。
絶対にすごく近くまできているのにー、、、。

ここは、初日に来たバインセオ46Aの通り。
(看板が見えます。)
この右のブロックにあるはずなのに見つからない、、、。

く、くやしー!と、諦めかけていたら、
「ドウシマシター、ダイジョウブデスカー?」
と、きちんとした日本語で美しい女性に声をかけられました。

私たちがウロチョロ行ったり来たりへこんだりしている様子を見かけた
クラブ・ムーンライト(青い看板)のママ”トゥイーさん”登場!

事情を話すと、「チョット、マッテイテクダサイ!」と、
店内から今月号のベトナムスケッチを持ってきて、
いっしょに地図を調べてみる、、、。
(私たちが持っていたのはコンダオ島が特集された2007年6月号だったので。)

やはり微妙に見えづらく、、、ぼくのご自慢のペンライトが暗いぎみだったー。
「ワタシにツイテキテクダサイ、イッショにサガシマショウ!」
えっ!お仕事はいいのー?

しかも、ノーヘル、、、。

彼女は実に一生懸命に探してくれたのです。
何人ものおじさんやおばさんに尋ねまわり、まるで、女刑事の聞き込みのごとく、、、。

となりのブロックのフェスティバルの交通整理で、おまわりさんがいっぱいなのに、
ノーヘルでブイーン、、、さすがこの界隈の顔役。

「オカシイデスネー、コノチズ。スケッチはチャントシタガイドブックナンデスヨー、、。」

もし、地図どうりの所にあったとしたら、
ご近所の方々がその存在を知らないこともオカシイよなー。

私たちは諦めぎみ、でもトゥイーさんは諦めない、、、
さすが、浮き沈みや開店閉店のごった返すホーチミンで、
高級クラブを仕切る美人ママ。


捜索中の映像が撮れなくて残念無念。


小一時間かけて見つけましたー!
でも、扉は閉まっていた、、、まだ営業時間(10時閉店)のはずなのに。

万事休す、、、と思って帰ろうとしたら、
トゥイーさんは、チャイムを鳴らし強引に扉を開けさせ、
警備員らしき人に抗議していました。

「イケマセンネ、コノオミセは。ヘイテンジカンマエにシメテシマウナンテ、、。」
さすが、おもてなしの基本を語るママ。

くやしまぎれに記念撮影。


お礼も受け取らずに、
にこやかにサラサラヘアーをなびかせ去って行った彼女、、、。
10年くらい前に2年くらい日本に滞在、ガイド等もし、
今の地位に喰らい付いたらしいです。
何才なんだろうか、、、。

ちなみに、トゥイー(お水という意味だそうです。)さんの店、日本名で月光は、
主に社用族の御用達で、ホーチミンでは最高級のれっきとした怪しげなクラブです。
ご予算は、お一人様一万円くらい、と彼女は言っていました。

いつか、どこかの社長を騙くらかして訪れてみたい店。



これがスパ入り口の看板。
レヴァンタム公園の北西の大通りの向かいの細い路地を入った先を、
右に曲がると左にあるスパ・シーズンズの看板。



わかりやすいようで、わかりにくい看板。
何年か後に、つぶれていなかったらリベンジしよっと。



さて、夕ごはんは何にするか、、、ちょっと揉めました。
ぼくはCOMが食べたい!私は貝が食べたい!

私の魂勝ちー!

ビ・サイゴンの通りからブイビエン通りに右折した所にある、
9年前にも、抜群においしい貝と
初めてのホビロン(アヒルのタマゴの孵化しかけのゆでたまご)を
食した店(代変わりしたか別の人が乗っ取ったぎみ。)で夕ごはん。


シンガポールだかからひとりぼっちでバックパッカーしてきた
太めの女性のデジカメで彼女の写真を撮ってあげたら、
お返しに撮ってくれた、、、。


これ、おいしいよー。


この長い貝。

ぼくは、いらないよ、、。(意地かぁ。)

(反撃に出たかぁ?)
ぼくは、イカを食べるよ。(実は私は歯が欠けやすいんです。)

おいしいんだけど、、硬いんだよねぇ、、、。

このフォーはまずかったぁ。


食べている間に、、、
ティッシュ売りの子どもがやたらしつこく、盗み食いをしてきた。

「ぼく、ハラペコなの、、、買ってよー、、。」
と、アピール。
その5mうしろで、母親が、もっとアピールしなさい!とアピール、、、。

戦後のノリの名演技ぎみです。

だけど、衣装が失敗だよ、、、この子、りっぱなTシャツを着ていた。
私たちの方が、よっぽど貧乏くさい格好でしたー。

欧米化したここいらでは、そんなヤカラがウロウロしています。
騙すことを楽しんでいるベトナム人に、
やたら、おめぐみをあげるのはやめましょうよ!日本人も欧米人も、、。

だって、何年か後に、日本以上になる勢いなんですよ。
クレイジーキャッツが流行った時代の経済成長率を上回るくらい、
彼らは一生懸命くさいです。

しかも、世界時間が加速しているしね、、、。



貝×2種=40,000+40,000ドン
イカ=40,000ドン
333×3=36ドン
フォー=14,000ドン

計 170,000ドン

ってな具合に、明朗会計で倍くらい値上がりしたベトナム。



かつての、、、
価格は言い値、こっちも値切ることを楽しんだ(服とか小物とかを)時代が
なつかしい。




バルコニーから見おろす、セブンイレブン。(999)


ハッピーインの2泊目、、、風が気持ちよかったです。

が、、、

翌朝、目覚めると、、、、
ふたりの足は、10カ所以上もダニに食わかれていました。

やっぱ8階のダニが洗濯物にくっついて降りてきたのか、、、、。
この経験を生かして、次回はダニクリンを持参しよう!



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