Trombone Solo +
(トロンボーン ソロ)

No.101

トロンボーンとピアノのための序奏とカプリチオ  作曲/岡田久常
Introduction and Capriccio for Trombone and Piano
Comp./Hisatsune OKADA

 緊張感を漂わせながらトロンボーンとピアノが自由に互いを主張しながらかけ合うようなイメージの序奏部、そして後半のカプリチオは複調の要素を採り入れた急速な部分とトロンボーンのカデンツァ、ピアノのオスティナートにのせてトロンボーンが即興的旋律を奏でる3部から成ります。
1991年初演。正統的作風による貴重な邦人作品。サンプル音源はTrb. 大内邦靖、Pf. 岡田久常による録音です。

(Trombone & Piano スコア&パート譜)定価(税込)\3,740.(本体価格\3,400.、消費税\340.)

No.102

トロンボーンとピアノのために  作曲/砂原嘉博
For Trombone and Piano   Comp./Yoshihiro SUNAHARA

 センチメンタルなバラードとハイセンスなサンバの2楽章からなる作品。作曲者、砂原嘉博はJazz・Pops界で大活躍中のピアニスト。トロンボーンのパートは美しいメロディが光りますが、比較的演奏しやすく書かれています。

 参考音源は以下のとおりです。
(1) 第1楽章(Trb. Piano)
(2) 第2楽章(Trb. Piano)
付属CDを廃止しました
 
サンプル音源は、ピアノ;山田直子、トロンボーン;大内邦靖による演奏です。トロンボーンパートは、一部オプションとして、1オクターブ高く演奏しているところがあります。

(Trombone & Piano スコア&パート譜)定価(税込)\3,740.(本体価格\3,400.、消費税\340.)

No.103

妖精組曲 〜トロンボーンとピアノ版〜 作曲 谷川マユコ
Fairy Suite 〜Version for Trombone & Piano〜 Comp./Mayuko TANIGAWA

 イギリスをはじめとするヨーロッパ各国で伝承されている「妖精」を題材に、ナレーションを交えながら展開する音楽物語。作曲者の谷川マユコ氏は、洗足学園大学および玉川大学芸術学部の講師を務めるほか、日本民族音楽研究所の研究員でもある。様々な楽器編成のために「妖精」を題材にした個性的な作品を生み出している。この作品も、その中の1つで、オリジナルは1992年初演のトロンボーンとピアノ、パーカッション、ナレーターによる編成のもの。その後、2006年に作曲者自身の手によって、ナレーターを兼ねたトロンボーン奏者とピアニストのために編曲された。

 言葉と音楽が聴き手の想像力をかき立て、「妖精」の姿をありありと心の中に映し出す魅力的な作品。音域、技術レベルは共に、正統的な範囲で書かれており、広く一般のプレーヤーにも充分演奏可能。音楽部分のみを取り出せば、ソロコンテストなどの題材などにも最適。

(1) 序曲
(2) ナレーション I
(3) 1.月夜の輪踊り
(4) ナレーション II
(5) 2.毛むくじゃらボガード
(6) ナレーション III
(7) 3.片足靴屋のレプラホーン
(8) 終曲
(9) ナレーション IV
(10) 終曲コーダ

2023年8月発行の第3版より付属CDを廃止しました

 参考音源は、ピアノ;山田直子、トロンボーン;大内邦靖による演奏です。

(Trombone & Piano スコア&パート譜)定価(税込)\5,500.(本体価格\5,000.、消費税\500.)

No.104

トロンボーンとピアノのための抒情的ソナチネ  作曲/砂原嘉博
Sonatine Lyrique pour Trombone et Piano   
Comp./Yoshihiro SUNAHARA

 KOOWS Edition からすでに発売されているNo.102 「トロンボーンとピアノのために」は、異例の反響を呼び、大変多くの方々にご購入いただいておりますが、その作曲者である砂原嘉博氏の18年ぶりの新作がこの「トロンボーンとピアノのための抒情的ソナチネ」。1楽章は、秘めた哀しみが見え隠れする物憂げなバラード。2楽章は古典舞曲的な作風の中に作者独自のセンスが光ります。3楽章は、スケールの大きい感動的なバラード。それぞれ大変魅力的で、独立した単楽章での演奏も充分に効果的。トロンボーン、ピアノ共に、その機能に照らして演奏しやすく書かれています。

付属CDを廃止しました

 
参考音源は、ピアノ;山田直子、トロンボーン;大内邦靖による演奏です。

(Trombone & Piano スコア&パート譜 付属CD-Rを廃止しました)定価(税込)\4,400.(本体価格\4,000.、消費税\400.)

No.105

トロンボーン独奏のための3章  作曲/ヲノサトル
3 movements for trombone solo   Comp./Satoru WONO

 作曲者ヲノサトル氏は多摩美術大学準教授で、現代音楽のみならず、ポップスの世界でも最先端を走る気鋭の作曲家。2011年4月13日、Contemporary Sliders Unit 演奏会のために委嘱されたこの作品は、3楽章から成る無伴奏トロンボーンのためのもの。少ない音数とそれを取り巻く沈黙や間が、音楽や音そのものについての想いを喚起する深遠な世界を作り出します。トロンボーンの基本的性能に対して、正統的な難易度ですので、多くの方に演奏していただける作品だと思います。以下に、ヲノ氏によるコメントを転記します。

この作品は、大内邦靖氏との対話と共同作業に基づいて制作されました。音を取り囲む沈黙と空間に耳をすます第1楽章、欲望や力とそのコントロールを描いた第2楽章、混沌の中から再生する旋律=歌の力をテーマとする第3楽章から構成されています。

(ヲノサトル   2011年4月13日 プログラムノートより)

第1楽章 cracks  第2楽章 conflicts  第3楽章 aria
サンプル動画はヲノ氏の協力の下、制作されたもので大内邦靖による演奏です。

(Trombone solo パート譜のみ)定価(税込)\2,200.(本体価格\2,000.、消費税\200.)

No.106

「西風の記憶」−トロンボーンとピアノのための−(2013)  作曲/藤原 嘉文
Memories of the West Wind for Trombone and Piano (2013)
                   Comp./Yoshibumi FUJIWARA

 作曲者藤原嘉文氏は、山梨大学大学院教授、昭和音楽大学非常勤講師を務め、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会などにおいても、現代音楽界を牽引する作曲家の一人。
 この作品は、ドイツ・ルードヴィヒスブルク教育大学招聘による、交流コンサートのために作曲され、同大学室内楽ホールにおいて2013年12月12日にトロンボーン大内邦靖と作曲者自身のピアノにより世界初演されている。
 トロンボーンの長いモノローグに始まり、4度音程を基調としたテーマがドラマを紡いでいく。そして、デュアルタイムのクライマックスを経て、教会の鐘が鳴り響く夕暮れに消え入るかのように終止する。

 参考演奏は、初演と同じ、トロンボーン / 大内邦靖 ピアノ / 藤原嘉文 によるスタジオ録音。

(Trombone & Piano スコア&パート譜)定価(税込)\3,740.(本体価格\3,400.、消費税\340.)

No.107

団体可
(注;団体登録には使用・管理責任者個人の個人情報登録が必要です。団体のご住所、メールアドレスなどではご登録できません。こちらをご参照下さい。)

「シーラカンスと海」−独奏トロンボーンと吹奏楽のための−(2018)
                   作曲/太宰 文緒
The Coelacanth and The Ocean for Solo Trombone and Wind Band (2018)
                   Comp./Fumio DAZAI

 作曲者太宰文緒氏は京都教育大学教育学部音楽科で藤島昌壽氏に作曲を師事し、現在、東京都立高校教諭。この作品は東京都立向丘高等学校吹奏楽部定期演奏会の為に作曲され、作曲者本人の指揮と同吹奏楽、トロンボーン独奏を大内邦靖により初演されました。

 演奏技術が比較的容易な小編成の作品です。悠々と泳ぐシーラカンスを独奏トロンボーンに重ねてみました。深海や浅瀬にゆらめくリズム、光と闇など、海の魅力を各楽器の音色で豊かに表現していただければ幸いです。この曲を、初演していただいた大内邦靖先生と東京都立向丘高校吹奏楽部に捧げます。(太宰文緒)

 独特の音律や複調的なハーモニー、パーカッションの効果的使用により神秘的な海の世界がありありと表現されています。独奏パートは、優秀な中高生プレーヤーにも演奏可能な難易度。定期演奏会などの1曲として取り上げてみてはいかがでしょう?
 参考動画は初演時のビデオ映像で、太宰文緒指揮、東京都立向丘高等学校吹奏楽部、独奏トロンボーン大内邦靖によるもの。2018年3月27日(火)文京シビックホール

(スコア&パート譜 Solo Trb, Fl1, Fl2, Ob, Cl1, Cl2, B.Cl, A Sax1, A Sax2, T Sax, Br Sax, Tp1, Tp2, Tp3, Hr1, Hr2, Tb1, Tb2, B Tb, Eup, Tuba, Per1, Per2, Per3, Piano)定価(税込)\19,800.(本体価格\18,000.、消費税\1,800.)

No.108

モノローグ、変形されたカノンと意外な終曲または前奏曲(2019)
〜卑屈なトロンボーン奏者のための音楽詩〜        作曲/大内 邦靖
Monolog, Deformed Canon and Unexpected Finale or Prelude (2019)
- Music poem for a jealous trombone player -  Comp./Kuniyasu OUCHI

 2019年、トロンボーン奏者廣瀬大悟氏の委嘱により作曲したトロンボーンとチェロの2重奏曲。同年8月9日、石川県金沢市のヤギヤにおいてトロンボーン廣瀬大悟氏、チェロ井上貴信氏によって初演された。参考演奏は同氏らによる初演映像。
 演奏場所をBack-Stage、Main-Stage、Sub-Stageの3カ所を設定し、練習に励む冴えないトロンボーン奏者と華やかな舞台で演奏する世界的チェロ奏者の2元中継を見ているかのような効果をねらった作品。
 練習室にやってきたトロンボーン奏者は、熱心に練習に励むも、なかなか調子が出ない。ふと、そこにチェロの音色・・・隣の楽屋から漏れ聞こえるバッハのチェロ組曲第1番「プレリュード」だ。その深く豊かな音色と表現力に感化され、トロンボーンでの模倣を試みるも、不器用なこの楽器には到底届かない次元だった。諦めて自身の練習に戻るトロンボーン奏者。一方、隣の世界的チェロ奏者は目映いリサイタルのステージに向かって楽屋を後にする。聴衆は、奏者がお互いに全く気付くことなく生じる奇跡的同期の瞬間を目撃する。

(Trombone & Cello スコア x 2)定価(税込)\3,740.(本体価格\3,400.、消費税\340.)

2022年
8月8日
発売開始

No.109

序奏と華麗なるポロネーズ  作曲/F. ショパン 編曲/大内邦靖
Introduction and Polonaise Brillante (comp./F. CHOPIN arr./Kuniyasu OUCHI)

 トロンボーンの独奏曲において、ロマン派のオリジナル作品は極めて限られています。F. DavidやJ. S. Alschauskyなどのドイツロマン派の作品は重要なレパートリーではあるものの、アゴーギクや音色の変化が、よりシリアスなニュアンスを表現するショパンやシューマンのような作品とは趣を異にします。
 トロンボーンにも本当にロマンチックな表現が出来るレパートリーがないかと探していたところ、ショパンが初期にチェロとピアノの為に書いた本作に出会いました。チェロのパートは実にシンプルに書かれていて、むしろプロのチェロの奏者達は、よりヴィルトーゾに補作して演奏する事が多い作品です。しかし、オリジナルのチェロパートはトロンボーンの機動性や音域、歌唱的な特性に大変相性がよいように感じます。そこは、ショパンのもう一つのチェロ作品「チェロ・ソナタ」とは決定的に違います。
 とはいえ、本作でもチェロのパートそのままでは、トロンボーンの基本的な性能を超えて、表現に不自然さと滑稽さを感じさせる部分も生じます。それらをトロンボーン奏者の視点から、あたかもトロンボーンの為のオリジナル作品であるかのように響く「最適解」を追求したのがこの版です(ピアノはオリジナルのまま)。この作品がリサイタルピースとして、多くのトロンボーン奏者に取り上げてもらえることを願っています。(2022年8月 大内邦靖)

 参考音源はトロンボーン大内邦靖、ピアノは山梨大学教育学部の池山洋子准教授の素晴らしい演奏でサポートしていただきました。

(Trombone & Piano スコア&パート譜)定価(税込)\3,740.(本体価格\3,400.、消費税\340.)

売価、送料などは、各取扱店にてご確認下さい。

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