ジャック・モジェ アニヴァーサリーコンサート
in フェカン(フランス)

2009年8月29日(フェカン・アバシアル教会)

ツアーレポート

フランスのノルマンディー地方のリゾート地フェカンに、J. モージェ氏のもとで学んだ精鋭のトロンボーン奏者が、
世界中から集結して、大変質の高いコンサートを実現しました。私にとっても、最高の経験になりました。

北海に面したフランスのリゾート地フェカンは、名所「エトルタの崖」(左写真)にほど近く、特に夏は大変な人で賑わっています。

 

パリのドゴール空港に到着後、即フェカンに移動(電車に間に合わなかったりして大変でした)・・・宿泊は、ホームステイでしたので、ホストのジョーヌ夫妻にあたたかく迎えていただいて、フランスの生活がスタートしました。

元宝石商を営んでいたジョーヌさんは、言わば「セレブ」!郊外にある、花に囲まれたペンションのような邸宅で、毎日おいしいご馳走をいただきました。左は、名物のカニ!日本のそれとは形が全然違います。美味!!

リンゴの木の下で、お昼寝した最高のリラクゼーションが忘れられません。

 

左写真は、演奏会が行われたフェカン・アバシアル教会。この写真は、残念ながら正面ではなく、裏手から撮った写真です。この日は、雲ひとつない晴天に恵まれて、石造りの歴史ある建物とのコントラストが本当に美しかった。

中には、大規模なオルガンやステンドグラス、たくさんの聖像などがあり、それらに接するだけで、ヨーロッパから生まれた音楽の意味が分かるような気がしてしまいます。こういう空気のなかでいつも暮らしていると、表現の仕方、感じ方も変わるんだろうな・・・

 

コンサートは、夜8時開演なのですが、意外と外は明るいのです。夏場は、9時、10時まで明るいなんて、実際に体験してみないと信じられないですよね。昔、もっと北のドイツ・ヘルゴランド島に行ったときは、夜(暗い時間)は、本当にちょっとしかなくて、いつ寝て良いのか分かりませんでした。

世界中から、J. モージェ氏の薫陶をうけたトロンボーン奏者が40名も集まりました。彼が50歳になるのを記念して催された大規模なコンサートです。実質、1日だけのリハーサルですが、さすが精鋭、とても能率のいい練習が進んでいきました。

 

本番の集中力も、すさまじいくらいのものを感じました。引きずり込まれるように、音楽の世界、自らが果たすべき役割に意識が集中して、我ながら良い演奏が出来たのでは・・・と思っています。

写真では、伝わりきれないのが残念!

以下は、当日のプログラムです。
手や足をうち鳴らしたりするコンテンポラリーな新作から、教会に相応しいコラールや宗教曲まで、幅広い作品が披露されました。

 

 

 

 

コンサート翌日のJ. モージェ氏の誕生パーティは、プレーヤーだけでなく、アソシエーションの皆さんや、ご親族なども含め、大変賑やかに盛り上がり、J. モージェ氏のバンドネオン演奏(氏は若い頃、この楽器から音楽を始めたそうだ!)でダンスが始まってしまうというサプライズも・・・

写真はJ. モージェ師匠と・・

 

8月26日に出国し、9月2日には帰国する、あっという間のフランスツアーでしたが、私の人生の中では、大変意義のある、忘れられない経験になりました。J. モジェ氏には来日の度にお会いしてはいるものの、フランスで会うのは10年ぶり。ご自宅にお招きいただいたりして、分不相応の歓待をうけました。古い友人に会う事ができたのも大変嬉しかった。強烈な音楽的刺激を受けた事もかけがえのない財産です。お膳立てしてくださった全ての皆さんに心から感謝したいです。ありがとうございました!

 

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