Courtois 420MBHR II
Hagmann valve, Gold Brass Bell with Light Weight Type Slide

完売しました。

“良い”の発見!  420MBHR

 
 先日行った検品でとてもいい感じのものが出てきました。私の使用モデルとほぼ同じモデルのコルトワ420MBHRです。

 420MBHRは、ハグマンロータリー搭載のゴールドブラスのベルに、ブラス製軽量タイプのスライド、という組み合わせ。マウスパイプは、シルバー製のものが入っています。ミシェル・ベッケモデルの赤ベル、ハグマン・タイプです。

 赤ベルのしっとり感とハグマン・ロータリーのストレスない吹奏感がとても気に入っています。それに加えて、軽量タイプのスライドの取り回しのいいこと。また、銀のパイプのせいでしょうか、発音が大変クリアで、独特の響きの多さが特徴です。

 残念ながら、コルトワ製品は個体差が大きく、同じタイプの楽器でも全然違う楽器であるかのように感じることがよくあります。また、細部は日本製の楽器のように均一かつ完璧に造られている訳ではありません。

 この楽器も、よくよく見ますと、スライドの外管にごくごく小さなシミがでています。また、スライドの支柱には、ラッカーの下の地金にこれまたごく小さい傷があります。検品した中には、文句の付け所がないくらいできのいいきれいな楽器もありましたが、音質や吹奏感ではこの楽器が一番でした。もちろん、この程度のシミや傷は演奏上なんの問題もありませんし、少なくとも、プロのプレーヤーはこのことを気にする人は誰もいないでしょうが、「完璧にきれいな新品楽器」をお望みの方はやめておいた方がいいでしょう。

 「プン」と発音するときの立ち上がりの良さと、程良い抵抗感があってハイトーンがきまりやすいというのは特筆すべき点です。

 全く同じタイプの楽器を使っている私の生徒さんがいますが、バックの5GSを使って非常にいい音で吹いています。ダイナミックなタイプの楽器ではありませんので、小柄な女性奏者にも合っているかもしれません。

 とてもコルトワらしい楽器です。お薦めします。是非、お試し下さい。

大内邦靖
(トロンボーン奏者、玉川大学芸術学部講師)

ご購入いただいた方よりコメントが届きました。

2月末にWAVEより大内先生検品のコルトワ420MBHRを購入しました。
先生のコメント通りの素晴らしい楽器でとても満足しております。

私はこれまでEuphをメインとし、時々Trbを吹いていましたが、
所属している吹奏楽団の編成上の都合からTrb専門になり、
今回楽器購入することにしたのです。

私にとって最も嬉しかったのは音の当たりの良さです。
実はアタックミスを気にする余り、アタック時に力んでしまう
悪癖がついてしまっており、理屈では分かっていても
なかなか改善できずにいました。
最近では吹くこと自体億劫になっていました。
ところが420MBHRでは心理的なストレスなくアタックできるのです。
世の中にこんな楽器があったのかと自分でも驚きでした。
おかげで楽しく練習できるようになりました。

このような素晴らしい楽器を田舎にいながらにして
手にできたことは、とても幸運だったと思います。
楽器を紹介くださったWAVEの鷹松様、検品された大内先生に感謝したいと思います。

今後、大内先生にトロンボーンに関するご質問等するかもしれません。
その際はアドヴァイスいただければば幸いです。
よろしくお願い致します。

「もうすぐ40歳」様より(2006/4/10 KOOWS掲示板)