REPORT

“トロンボーンアンサンブルの楽しみ in 富士”

Vol.2

2007年1月6日(土)10:00〜16:00
富士市民文化会館ロゼシアター 練習室1

トロンボーンを愛する方々が気軽に集まって
トロンボーン・アンサンブルを楽しんでしまおうという企画!今年は第2弾!!
爆弾低気圧の通過という、あいにくの悪天候にもかかわらず、
静岡県内はもとより、神奈川県、愛知県など他県からも熱心なプレーヤーが多数参加。

ゲストアドヴァイザーとしてお招きした小野隆洋氏と私達夫婦を含め
のべ30人近いトロンボーン吹きが富士山の麓に参集して
普段はなかなか体験することのできない大編成のトロンボーンアンサンブルを堪能しました。

 

 カルテットをダブって演奏・・・いつもの曲もずっと重厚に聞こえます。パートナーと助け合って演奏できるので安心。お互いに演奏のヒントも得られます。

 降り番の皆さんも熱心に練習の様子を聴いています。他の人の演奏から、刺激やインスピレーションを得られた方も多いかもしれません。

 

 井口有里のリードでコーエンの「アンダンティーノ」(Trb.Quartet)演奏中。

 今回ゲストアドヴァイザーとしてお招きした小野隆洋氏の指揮でワーグナーの「エルザの大聖堂への行進」なども演奏。

 編成が大きいとテンポ感やリズムが緩みがちになります。どちらも、推進力ある音楽づくりについてアドヴァイスがありました。

(S藤さんご提供の写真)

 

 昔、横浜トロンボーンアンサンブルのために私(大内)が編曲した、ハチャトリアンの「ガイーヌ」組曲(16重奏 8X2)を演奏。

 「剣の舞」や「レスギンカ」など、かなり難しいアレンジなのですが、10数年ぶりに、「熱い演奏」にしていただきました。ありがとうございました。

(S藤さんご提供の写真)

 

 会の最後には、16重奏をダブって「全員で演奏」に挑戦!中央にお立ちのS藤さん(前回もご参加いただきました)がとりまとめてくださって練習中。

 中央左、かわいらしい女の子も前回につづいて2回目のご参加!I 葉御夫妻のご令嬢です。

 

 手前は、I 葉奥様の離れ技・・・お子さんを抱っこしながらの演奏!!

 左から2人目、小野隆洋氏のリードで全員演奏。重厚なファンファーレ。

(S藤さんご提供の写真)

 

こんな感じでTutti・・・圧巻です!

 

最後は揃って集合写真。
(前回もご参加のT村さんは、TubaからAltoまで・・・)

このあと、近所のイタリアンレストランにて懇親会がありました。

 

 午前中のみご参加の方も含め、のべ29人(お子さん含め30人)!! 昨年の2倍の規模になりました。
私達夫婦含めリピーターは10名(+1)、高校生が2名、大学生が4名・・・前回ご参加いただいたからの口コミやネットから勇気を持ってご応募いただいた方など、予想していた以上の大きな広がりをみせています。

 熱意ある社会人の方々は、遠く川崎や名古屋などから大量のライブラリーを持っていらしてくださいます。このことは、学生の皆さんにとっては、演奏の内容も含め大きな刺激になったのではないでしょうか?地元静岡県内にも本当に素晴らしいトロンボーン吹きがたくさんいらして、新しいネットワークが築かれつつあるようです。年に1度ですが、この時間をそれぞれに大いに楽しんでいただく中から、なにか新しく、価値あるものが生み出されていくならこんなに嬉しいことはありません。

 現在の募集形態からは、なかなか地元の中・高生の参加は難しいものがあると思います。また、現在の参加者の皆さんが、かなり高いレベルの技量をお持ちなので、普通の中・高生はいきなり参加しても、刺激にこそなれ、面食らってしまうかもしれません。このあたりを、今後いかに繋いでいくかが、私自身の課題であると感じました。学生さんの場合は、先生に言われて「行かされる」のではなく、自ら進んで参加することが重要だと考えていますので、まずは、この会の存在を、より広く知っていただくことが必要なのかな・・・と思っています。

 来年もまた、同じ頃、楽しい時間を過ごしたいと思っています。規模も大きくなっていますので、開催の方法についても工夫が必要ですね。今回ご参加いただいた皆さんには、また是非お会いしたいと思います。お疲れさまでした。ありがとうございました。

 

(2007.1.11. 大内邦靖)

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